愛は私を救う!

語彙力のないおたくのブログ

恋歌ロイドを聞いて

こんにちは、住むジャンル住むジャンルほとんど墓場な事に定評のある女、ユウカです。
QuinRose里見八犬伝シリーズをよろしくお願いします。

 

里見八犬伝 八珠之記 (通常版) - PSP

里見八犬伝 八珠之記 (通常版) - PSP

 

 昨晩勢いで開設したこのブログですが、せっかく始めた事だし出来る限り続けてみたいと思います。

 

以下本題。
Rejet旧作とQuinRoseという全方位闇に包まれたジャンルで息をしていた私に彗星のように現れたCDシリーズがあります。

マリン・エンタテインメントさんの恋歌ロイドです。

現在Type.1〜6までが好評発売中!Type.7は4/25に発売予定!ノリに乗ってる旬ジャンルですね!!!

 


個別感想を書くと「しんどい」とか「つらい」とか「ありがとうマリン・エンタテインメント」とかしか言えなくなるので、それは他の方にお任せするとして、今回は2種類のロイドを比較してみたいと思います。

 

この記事には恋歌ロイドType.2奏多とType.6唱のネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


はい。
Twitterでも何度かこの2人について呟いた記憶があります。
一応軽くこの2人について説明。

奏多(cv.細谷佳正)
自身を人間だと認識しているレンカロイド。日常生活への順応性やパフォーマンスの自発性は、レンカロイド製品中最高水準。
全人類聞いてください。

 

 

唱(cv.内田雄馬)
コミュニケーション能力の高いレンカロイド。スペックが高く、どんな状況・場面でも臨機応変に対応できる。
あまりにもしんどいので聞いてください。

 

 

 

 

上に書いた彼らの特徴の共通点として、「順応性が高い」ことがあります。
この2人、性能やスペック、果ては性格すらも発売済ロイド達のなかでは1番近い組み合わせです。

 

ただ1点、2人が正反対なポイントがあります。
それは、奏多がどこまでも『人間』としての自分を捨てきれなかったのに対し、唱はどうしようもなく『アンドロイド』だった。ここに尽きると思います。

 

 

彼らはそれぞれ、マスターが他の人間と結ばれるように、気持ちを押し殺して後押ししてました。
唱くんのマスターに至っては唱くんの気持ちに気付いてたのかすら疑問です。多分気付かせないようにしてたのでしょう。

この後押しの仕方に1番違いが出てきます。

 


唱くんは「アンドロイドの自分に恋なんて間違いで、マスターは本物の恋をしなくてはダメなんだ」という考えのもと、マスターの想い人、唱さんの元へ走らせます。


一方、奏多は「マスターを一生守る為に、想いを伝えて機能停止する訳にはいけない」からマスターの気持ちに応えないし、彼女の結婚を祝福します。

 

そう、取った行動は同じでも、それに至るまでの理由が180度異なるんです。

 

 

唱くんは物語中で「いつも最適な判断」「感情はプログラムが生み出した錯覚」というように人間とアンドロイドの線引きをかなり明確に訴えてきます。歌でも「無いはずの心」とか言ってます。私の心が死ぬからやめてくれ。

奏多は自分が人間ではなく、レンカロイドだと判明した時ですら「俺は全然平気」「もう何に驚いたらいいのかわからない」みたいなことを言います。つまり感情があることを自然に受け入れてます。花火の時も「心配して損した」とか「気持ちを抑えなきゃ」とか言ってますしね。

 

性格や思考がめちゃくちゃ似てるのにこの1点が違うだけで、選択が全く変わってくるんですね……

 

 

 

唱くんはめちゃくちゃ初期からマスターへの恋を自覚してたのにも関わらず、エラー描写がさほどなかったのが最初疑問だったのですが、公式サイトを眺めてて気付きました。
「気遣い屋」な彼がマスターに心配かけまいと押し隠していたのだと。

 

唱くんが望めばきっと、曖昧な関係のままマスターと幸せに過ごしていく未来もあったと思います。
できたはずなんです。彼なら。
でもしなかった。それするには彼はあまりにもアンドロイドだった。

 

奏多もそう。告白された時、マスターが結婚した時、子供が生まれた時、いくらでも想いを告げるタイミングはあったはずです。
でも、その選択をするには彼はあまりにも人間だった。マスターの1番傍にいたいという気持ちを捨てきることができなかった。

 

その結果、唱くんはマスターに何も告げずに彼女の元を去り、奏多はマスターと共に逝ったのだと思います。

 

 

彼らが共に満足そうに機能を停止したことだけが、心の救いです。


ありがとうマリン・エンタテインメント
シリーズが続く限りついていきます。