愛は私を救う!

語彙力のないおたくのブログ

キツネ、お前を許さない(Money Parasite感想)

毎度のことながらお久しぶりのユウカです!!!!!!!

 

年末の魔物こと「Money Parasite〜嘘つきな女〜」を無事討伐した…はいいけど感想をまとめてなかったのでさらっと書きました。

 

 


TAKUYOの年末といえばひめひびAWBでしたが、そういえばこれもどこぞのバカ親と戦ってたな…と無い古傷が痛みました

年末、それは笑いの季節(ひめひびAWB感想) - 愛は私を救う!kyono0221.hatenablog.com

↑ひめひびAWB感想文

ていうかひめひびAWBってもう2年前なのね………
ジョリープラザ通販特典のシチュエーションCDのバケーションが最高だからみんな聞こう

 

 

【総評】※ネタバレなし

年越しはキツネ蕎麦で決まり!!

見るからにたくよーくん入門書!!!!って感じの本作、ギャグ成分は初手の設定くらいでかなりマイルド、TAKUYO哲学も今回はそんなに前面に出てこなかったから、かなり一般寄りな気がします……

ただ、ポップに闇を見せてくる感じと諸々の設定が雑にお出しされる感じは健在だから、ギャップはあるかも?

たくよー初心者編はひめひびAWBとマネサイトの二大巨頭になりそうですが、ひめひびAWBがソラユメ、カエル畑の系譜だとしたら、マネサイトは死神と少女とかそっち系かな、と思います

ちょっと話逸れるけど、たくよーーくんの「闇」ってこう、愛ゆえ…みたいな綺麗な感じじゃなくて、人の快楽とか欲求みたいなとかシンプル人間性由来のほぼ人災みたいなもんなので、なんか妙に生々しくてタールみたいなどす黒さがあるんですよね………
闇っていうか地獄

しかもそれをプレイヤー側に「お前にもそんな欲や感情があるんだろ?」って投げかけてくるのでこう…なんというかちょっと後ろめたさを抱きながらプレイすることになる。

そこが好きだ!!っていう人はハマるし、夢見るためにゲームしてる人は、わざわざ指摘してこないで!!ってなると思う

 

マネサイト全体を通しての感想に戻ります。

マネサイトは前述したたくよーーくんの生々しい闇に対して、攻略対象陣が軒並み聖人すぎて余計不気味さが際立ってた気がする

招待された豪華客船に乗ったら、何故か「お金持ちから全財産を奪い取ったら、家族に金銭支援してあげる、奪ったお金は最終的に返すから罪悪感なくていいでしょ?」と船のオーナー(フォックスくん2号と言う名前のキツネのぬいぐるみを介して喋る。以下キツネ)に脅されて、攻略対象陣にイカサマを仕掛けながら相手と親しくなって心を通わせていく…っていうおおまかな流れは共通

キツネがまーーじで性悪すぎて、プレイ中が出てくるたびに、「場違いなんだから大人しく鍋で煮えてろ!!!」って思ってたし、出てくるタイミングが大体攻略相手と絆が深まった直後で、あまりに最悪なので余計腹立った

主人公の十萌ちゃんはめちゃくちゃ真っ当な良い子なので、誰のルートでも中盤あたりでイカサマを自白する(orバレる)んですが、十萌ちゃんが「嫌われたらどうしよう……」と罪悪感に押し潰されながら思い悩んでる一方で、

「まあ結局お金戻ってくるし、それで主人公が助かるなら全然OK!今すぐにでも全額渡すよ!なんならお金そのままあげてもいいよ」

みたいな攻略対象陣ばかりで大爆笑した。

もうほぼ募金

そこ好感度によるルート分岐じゃないんか〜〜い!!!ってなった、流石に。一人相撲さすな

 

私のプレイ順は

ジェレミア→楓真→アミル→浩然→田中さん
でした。

田中さんだけ攻略制限があって、共通バッドクリア後に解放だったはず

終わってみると、まあいい感じの順番なんじゃないかなと思います

ネタバレを含むので、浩然の後に田中さんをやった方がいいかな〜とは思いますが、正直共通ルートで全部察しがつくのであんまり気にしなくていいと思う
田中さんは結構トリッキーなキャラなので、ハマれるか怪しいなと思ったら先に攻略しとくのも手かもしれない

 

好きなキャラは
アミル>ジェレミア=楓真=浩然>>田中さん

好きなルートは
浩然>楓真>>ジェレミア=田中さん>アミル
って感じだったかも
好みの範囲内って感じだし僅差

 

以下、ネタバレ込み個別感想。
いつも通りプレイ順です

 

 

 

 

【ジェレミア=ジェンキンス
私もJJJにしてください

JJJはジェレミア・ジェンキンス・ジュエリーの略で、ジェレミアオタクのファンネームのこと

私の乙女ゲーム刺さらない三大属性が
教師・俺様・アイドル
なのでコンプのモチベを上げるためにアイドルのジェレミアくんから攻略しました。

正直めっちゃ警戒してた。
そもそもアイドルだし、ピンクのお洋服に金髪でもう無神さんちのエム猫ちゃん飼ってる木村良平しか出てこなかった
でもジェレミアさんめっちゃ良い人、疑ってごめん

最初から最後までいい人だったので、そう言う意味でも初回向きな気がする。

ルートの主軸としては、「スランプに陥ったジェレミアを主人公が助ける」って言う話なんだけど、そもそもそのスランプっていうのが「自分の歌が、ファンの子に本当に伝えたいメッセージじゃなくて、ファンの子達が喜びそうなことを並べただけの歌になってしまって不誠実なことをしてしまっている」みたいな内容なのでこの時点でもう無限に信頼してた

ファンのために悩めるアイドルを好きになれるのって幸せすぎない??
思わずJJJの入会サイト探しそうになった

 

<各ルート感想>
ロマンスルート:JJJでよかった…………(勝手にファンクラブ入会顔)
ファンにとっても、十萌にとっても、ジェレミアにとっても、更にレコード会社にとっても幸せになれるような地盤を整えてから迎えに来てくれるジェレミアほんと大好きだし、それに甘えず、胸を張って幸せになれる自分になるためにひたむきに努力する十萌ちゃんが好きすぎる

マジックルート:無理無理納得できません!!私のバッドエンドはここ!!!ってなった

ジェレミアはスランプ解決せず、「お金は稼げるしファンも喜んでくれるからいっか!!」って開き直るし、十萌ちゃんはそんなジェレミアがJJJより自分を見てくれることに優越感に浸りつつ、ジェレミアのコネでマジシャンみたいなこともできてしあわせってなるしえーーーん現実〜〜〜〜って感じ。

私がアイドルキャラと恋愛したくない理由全部詰め!!!って感じで泣きそうになった

バッドエンド:ロマンスルートから順当に派生したらこうなるよねぇって感じ。誠実にファン、ひいてはお仕事に取り組むジェレミアだからこそ、このエンディングはすっと入ってきて、なんかすごい好きだった

 


【加賀見楓真】
思春期ベビー

加賀見家の御曹司兼十萌ちゃんが推してるゲーム配信者「ふま」の中の人

ジェレミアルートと楓真ルートを経て思ったんだけど、制作陣の中に絶対ドルオタ有識者がいる

楓真くんが可愛すぎてプレイ中ずっとかわい〜〜〜♡ってなってたんだけど、十萌ちゃんもずっとかわい〜〜〜♡♡って言ってたから多分同士

 

〈各ルート感想〉
ロマンスルート:親!!!コミュニケーションが足りてなくてごめんね♡で済ませるんじゃねぇ!!!!

マジックルート:縛っているようで縛られている、守っているようで守られている、依存しているようで依存されているっていう背徳感ある関係だった。閉ざされた世界すぎて流石のキツネもびっくりして引くレベル。お互い正気を保ったまま病んでる感じが絶妙で結構好きだったかも

バッドエンド:「貴方のことを想えば生きていける」ってお別れのお手紙で言うの悲しすぎて号泣した
十萌ちゃんがバッドエンドでも構わないから追いかけるって言うので更に泣いた

 

 

【アミル=サイード
絵に描いた「理想の王子様」

このワードなんか聞き覚えあるなと思ったら、モノマギアのベリル↓感想だった

人間には善も悪もない(モノマギア•カンタービレ感想) - 愛は私を救う!kyono0221.hatenablog.com

つまり推しです

アミルさんも最初から最後までいい人だからずっと信頼してた。楓真くんルートでも全面協力してくれたし。

国王の愛妾の子供という繊細な出生だし、国王も国王で多分最低限誠実であるが故に、あんまりいい扱い受けてなかったぽいんですが、聖人力が高すぎて前世でどんだけ徳積んだんだろう‥って思ってたら今世でも徳を積んでいた
徳の倍々ゲームかな

ロマンチストな面もあり「運命の人」を本気で探しているんだけど、甘言には踊らされない冷静さと思慮深さもある、知れば知るほど不思議な人だった
お菓子に例えるならギモーヴって感じ

ただ、異国の王子様っていう設定が扱いづらかったのか、ルートの大筋は全部唐突に感じたかなぁ
2人の心の機微みたいなところがかなり細やかに描写されてただけになんか惜しいなぁと
尺が……ストーリーの尺が足りんのじゃ………


〈各ルート感想〉
ロマンスルート:このルートの十萌ちゃんめっちゃ好き
キツネに「本当に自分が彼の運命の人だと思ってるの?」って聞かれて、「運命の人になってやります」って答えれるのは、運命の人だけなんだよな………(運命大渋滞)

ただ、エンドは力技が過ぎて二度見したよね、ロミジュリのベンヴォーリオを思い出した…後ろ盾も国政能力もない王妃って後々大変な目に遭いそうだけどその辺り大丈夫なんですかね

マジックルート:出ました!!!!!たくよーーーくん伝統芸能記憶喪失!!!!!!
アミルさんも実は「嘘つきな男」だったね、というのは好きな着地点だった。
「何でもします」なんて言っちゃダメだよ、って最初に教えてくれるアミルさんが「何でもしてあげたいんだ」っていうのよすぎ
優しい穏やか王子様が病むことでしか得られない栄養がある

バッドエンド:1番好きなエンドかもしれない
「迎えにくる」って言ったアミルさんをの言葉を嘘にしないために、自分自身に嘘をつく……っていう「嘘つきな女」が綺麗に回収されてたのが芸術点高かった
バッドエンドにスチルがあるの多分アミルさんだけ
おまけにあるスチルコメント聞いてボロ泣きしちゃった
あと、なんか田中さんに人の情みたいなものが見えたのも良かったかも

 


【黄浩然(こうはおれん)】

幼馴染です!!!!!!(爆速ネタバレ)

 

浩然さんの正体が「幼馴染の遙くん」なのは共通ルート時点でもうバレバレだったんだけど、
遙くんが浩然さんになるまでの経緯がハードすぎて、なんかもう十萌ちゃんの人生くらい貰えないと割に合わなすぎない???ってなる

十萌ちゃんにとっては「忘れられない初恋の人」なんですが、浩然さんにとっては十萌ちゃんが「幸せの象徴」なんだよな……

家族も過去も顔も名前も奪われた黄浩然さんが、唯一ずっと大切に抱きしめてた「思い出」が頭おかしいキツネに唆されてたらそりゃ何としてでも船から降ろしたくなる、私でもそうする

あと、ここまでキツネにストレスかけられすぎて普通に完走できるか普通に不安だったから、浩然さんと一緒にキツネ狩りできたのが非常に助かった

 

〈各ルート感想〉
ロマンスルート:普通に泣いちゃった幸せになってね
十萌ちゃんが最後「遙くん」じゃなくて「浩然さん」って呼ぶことで、遙くんも浩然さんもまるっと救いあげてくれて本当によかった
畑中浩然として明るい世界で愛する人と第三の人生を歩んでほしい

マジックルート:黄浩然として生きることを決めた上で、最大限の「しあわせ」を得る話
十萌ちゃんも浩然さんもお互いのことを愛しているのは真なのに、お互いのために心を殺し合っているのが倒錯!って感じ

バッドエンド 虚無

 

 

【田中さん】
出汁

もういい?

こいつがキツネなんですけど……

「田中さんと呼んでください」って命令お願いしてくるんですが、共通ルート終わるころ(正体をすでに察している)には「いや無理、お前は田中」ってなってた
一応作中ではちゃんと田中さんって呼んでるから、以下田中(さん)とする。

田中(さん)ルートは正直異文化交流すぎて訳わかんなかった…ずっと十萌ちゃん何で!?!?ってなってた

いやまあ田中(さん)は人生謳歌してるし良いんだろうけど、シンプル迷惑すぎるから勘弁してほしい

絶対浩然にしときな!!!!?ってなっちゃったな………

 

文句言ったけど、どのルートの田中(さん)も都合よく愛を理解したり改心したりしなかったのはめちゃくちゃ良かった

 

この感情どこかで………

 

 

わかった!!

 

 

 

オージェ・フォン・ガバルディだ!!!!!

 

 

あっちは猫でこっちはキツネだけどどっちも獣なのでオッケーです。

 

〈各ルート感想〉
ロマンスルート:田中(さん)が名前を教えなかったのが田中(さん)の揺るぎない人間性を示しててよかった
あと、愛がわからないなりに十萌ちゃんを気遣っているのは流石にミラクルロマンスだった田中(さん)、お前は責任取って十萌を一生楽しませろよ………

マジックルート:話の流れ的にはこっちの方が納得行った。まあ5年後ぐらいに捨てられてそうですが

バッドエンド:なし。実質共通バッドが田中(さん)バッドエンドな感じ。でもこれ1番ハッピーじゃない??

 

お付き合いいただきありがとうございました!

今はちまちまコドリアプレイ中なので頑張れたら次はそちらの感想でお会いしましょう